キリスト教のお墓 お墓実用辞典

現在のキリスト教のお墓は、明治初期につくられた横浜や神戸にある外人墓地からはじまっています。長崎や函館には古い時代のものがあったはずですが、今はほとんど残っていません。
幕末になって開国され文明開化がいわれるようになって、その布教とともにキリスト教のお墓がつくられるようになるのです。

キリスト教のお墓の形は仏教や神道の墓石のように類型的でないのが特色で、墓石を建てようとする人のアイデアによってデザインされるものが多いのがこの墓石です。共通点は、どこかに十字架が彫刻されるということです。使われる石材も、和墓には今までまったく使われなかった大理石や赤みかげ石を使うことも多く、日本のお墓に黒御影石が多く使われるようになったのも、キリスト教のお墓の影響によるものだと言われています。

またキリスト教のお墓の意味合いとして特徴的なことは、供養的な意味合いとともに記念碑的な意味あいを多くもっていることをあげることができます。
 
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