お墓の名称について お墓実用辞典

お墓の基本的な構成は現在よくみられる段墓を例にとると、遺骨を埋葬する「納骨台」とその上に立つ「石塔」(石碑)です。

「石塔」部分は上から棹石(拝み石)、上台石、下台石からなっています。お墓のサイズ表記でよく使われる[1尺9寸×8寸]といった数値は、棹石の大きさのことです。そしてこの大きさによって下の台石の大きさが決められます。

「納骨台」は「カロート」とも呼ばれ、地域によっては地下にあるものと地上式のものとあります。いずれにしても「納骨室」はその中が地面の土とつながっていなければなりません。

わが国では、故人を埋葬した上に石を置いて目印にしたり覆ったりしてしていました。つまり、故人を土に帰して供養するという、お墓本来の意味から出来た形なのです。

また室内に水が溜まらないようにする水抜きの意味でもあります。さらに「納骨台」には非常に大切な役割があります。それは上に乗っている非常に重い墓石を支えているということです。これがしっかりしていなければ、天災、特に地震の際、お墓が傾いたり沈んだりする恐れがあります。ですから基礎工事については石材店との打ち合わせを綿密に行ったほうがいいでしょう。

なお、参考ですが、ぶつだんのもりでは「墓石」をボルトと接着剤を用いて一体化させたり、石と石の間に特殊なジェルを挟み込み地震による揺れを吸収させるといった耐震施工を行っています。基礎工事とあわせてご相談ください。
 
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