お墓の形態について お墓実用辞典

◆合祀墓(代々墓)
「合祀墓」とは、複数の霊を祀る共同のお墓で、現在もっとも多くみられます。表面に「○○家之墓」「○○家代々之墓」「○○家」などと刻んだ墓碑を一基だけ建て、お骨を納める度に、墓誌(霊標)か墓碑の裏面や左右に戒名や法名を列記していきます。こうして代々のお骨をあわせて祀っていくところから代々墓とも呼ばれています。

◆個人墓
文字通り一人で一基、表面に「○○家之墓」と記された個人専用のお墓です。
最近では墓地難から減少し続けています。

◆夫婦墓
夫婦二人のお墓です。最近の核家族化の進行で増加傾向にあります。表面には夫を右側にして夫婦両名の戒名や法名を刻みます。(従って遺された方も戒名を受けておかなければいけません)。故人のそれは墨で黒く塗り、遺された人のそれには朱を入れておき、亡くなった時点で墨に変えます。

◆寿陵墓
近年増加している、生前にたてるお墓です。縁起が良いとされており、「経済的な余裕のあるうちに」「元気なうちに気に入ったお墓を」「後の者に負担をかけないように」といった考えもあるようです。また、節税対策にもなります、親が亡くなると遺産を受け継いだ人は相続税を払うことになりますが、親が生前に建てたお墓は相続税の対象外となるのです。寿陵墓建立の際は、自分の名前には「朱」を入れておきましょう。

◆会社墓・団体墓
会社や団体がお墓を造ることもよくあります。その会社や団体に貢献した多数の人々を合祀するものです。
お墓は大きく分類して「和墓」「洋墓」「和洋墓」「供養塔」に分けられます。

地域によって多少の違いはありますが、宗派によるお墓の形に決まりはありません。日本の大多数が仏教徒で各地の霊園や公園墓地等の普及で最近は「洋墓」やオリジナルのデザイン墓も少しずつは増えてきました。しかし、まだまだ従来の「和墓」を選んで建てている場合が多いです。
しかし各宗派によって文字の刻み方や決まりごとがあります、旦那寺や石材店に相談してみましょう。
 
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