墓地内の土について お墓実用辞典

墓地内の土は、お墓の本来に意味を考える上で最も重要な要素です。仏やご先祖が起こしになる場所は完全で清潔な聖域でなければなりません。このため墓地の土には山の真土や赤土を使います。古来から赤という色には死者を悪霊から守る魔力があると考えられているのです。そのために昔から土のままが一番良いとされているのですが、これだと雑草が生えたり、大雨の時など外柵や墓石がはねかえりで汚れたりします。そのために最近では墓地内に玉砂利を敷くというのが多くなっています。お墓が後々に傾かないようにと墓地内にコンクリートを流し込むという工法が一般的になった為、ひとつはコンクリートそのままより美観を保つ、もうひとつは雑草が生えるのを防止するという目的があるのです。また、玉砂利も掃除がやりにくかったり数年経つと色あせたり、汚れたりするため入れ替えが必要になります。その為、近年では張り石工法といって玉砂利のかわりに石をタイルのように張り詰めるという工法も増えてきています。見た目も高級感があり、掃除の際もホウキで掃き、水を流せばきれいになるというところから非常に好まれています。
 
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